

脊椎(背骨)は大きく3つの部位(頚椎、胸椎、腰椎)に分けることができます。それぞれの部位により症状は少しずつ異なってきます。
加齢に伴い膝や肩と同様に頚椎も変形します。この際に、クッションの役割をする椎間板が膨隆したり、棘とよばれる骨にトゲ状のものが形成されたり、頚椎がズレたり、靭帯が骨のように硬くなったりすることにより頚椎内にある神経(脊髄や神経根)を圧迫されるのが原因です。手足のしびれから始まり、次第に細かい動作がしにくくなってきたり、歩いていてよくつまづいて転倒しそうになります。
頚椎同様に加齢に伴い、胸椎も変性、変形を来たします。胸椎内にある脊髄(神経)を圧迫するようになると、足にしびれを生じたり、歩行時に足に力が入りにくくなったりという症状が出現します。ただし、頚椎と異なり手には症状は出ません。
腰が悪いと腰痛を第一に思い描きますが、腰痛以外にも様々な症状が出現することが特徴です。加齢に伴い、腰椎の椎間板が膨隆したり、骨の棘が形成されたり、腰の骨がぐらついたりすることにより、腰椎の中にある坐骨神経を圧迫するようになります。その結果、生じる痛みが坐骨神経痛です。